スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

とてつもなく陶酔的なチラ裏。
長文かつ意味不明なので注意。

リリカルな文章だ、

というお言葉を頂いたことがあって。
それは私の普段の語彙にはない単語だったので新鮮に思えたし
勿論嬉しい評価でもあったのだけれど、
まぁすぐ傍の鏡を覗いてみればとてもリリカルとはいえない姿がそこには映っているので、
文章というのはなんというかとても危険なのだな、と思ったのでした。

私の文章がリリカルかどうかはともかくとして、
ともすれば私は非現実的になりやすいというか、浮世離れしやすいというか、
うまく現実に足を浸していられない面があるらしく、
文章にするとそれがより強調されてしまうみたいで。

文章の中で生まれた新しい私のペルソナは
ある種の夢を仄めかすような儚く幻想的な姿かたちをしたもので、
現実に呼吸している自分の姿からは余りに遠いものだったのだけれど、
それは確かに私の内側でずっと長い間抑圧されてきたものだった。
私はずっと殻を食い破り外に出て誰かに影響を与えたいと、
より正確に言えば、誰かを魅了したいというどうしようもない欲求に焦がれていた。
息苦しさに圧し潰されそうになりながら新鮮な空気を求めるように。
けれどそれを現実の世界に映し出すことは出来なかった。
それだけの生命力がなかったのだと思う。

それでもその欲求はからだの内側に留まっていられなくなり、
言葉というかたちで溢れ出して電脳空間に流れていった。
不器用にあちこちにぶつかり、方向を模索しながら。
そして文字通りの箱庭のような閉鎖的な場所で、
私はずっと、自分独りだけのために言葉を並べていった。
それはどうしたって必要な作業だった。
そこで声を潜めて独り言を呟くことでしか自分を正しく表現できなかった。
現実の中のどこにも私なんか居なかった。
なんの比喩でもなく実際にそうだった。
正直に語ることを、深く自分の内側に降りていくことを、切実に必要としていた。
なぜ?
わからない。
とにかく私はあの頃もしも書くことを禁じられていたら
きっと生きてられなかったかとっくに発狂していたのではないかと思うけれど、
実際には人間というのは醜悪に思えるほど生命力が強いから
どうにか命を保っていることはできたと思う。
でもそれは今とは随分違う形をとっていたはずだ。

あの頃みたいな気持ちで、あの頃みたいな文章を書くことはもうないんだろう。
だって、私がそこで掘り起こしていた私の一部分は、現実には持ち込めないものだった。
幻想の中でしか息づくことができない儚く脆いものだった。
私は誰かに触れられたいと強く願いながらも、
誰にも触れられたくないと頑なに拒み続けていた。
そんな風にしか存在できない種類のものだったのだ。

現実に降りていこう、とある時から思い始めた。

変化の中で足を動かし続けて、渦巻く風に髪を乱されながら、
それでも存在し続けることで「わたし」を固めていこう、
現実に耐え切れないような儚いものにすがり続けるんじゃなくて、
現実の中でその弱さを守り抜くことこそ意味があるのだと、
そう思った。
もしそれが本当に私の一部ならば現実に持ち込むことが出来るはずだし、
それが思春期を引きずっているただの夢想に過ぎないのなら
そんなものは消えてしまえばいいのだと。

誰かを魅了したい、
そんな欲求に駆られて文章を書くなんて
卑怯な真似はもう終わりにしなければいけないんだって。


なんだか随分昔の話をしてるみたいに感じるね。
私は少しずつでも現実に馴染み始めているのかな。
随分と変わってしまったかもしれないし、
あるいは少しも成長できてないのかもしれない。
今はもうあの頃ほど現実が眩しくは感じないし、
時間が進むのに耐えられないと思うほど懐古趣味でもなくなった。
新しい自分の姿を模索しているし、
新しい語り方を試したりもしている。
めまぐるしく変化していく現実にも意味ある物事にもそれ程怖気づかないでいられる。
それはあなたが望んだ変化じゃないかもしれない。
あなたの見たい夢ではないのかもしれない。
あるいはあなたは私のことなんか完全に忘れてしまっているのかもしれないし、
一瞬だけ見た夢にしか過ぎない、つまらなくくすんだものと思っているのかもしれない。
それでも私は、ここでこうやって足を進め続けて行こうと思う。
失った夢の残滓にいつまでも浸ってるんじゃなくて、
現実の空気の中で呼吸しようと思う。
そうやって「わたし」を保ち続けていくことで
現実世界であなたに出会いたい。
あるいはもしも出会うことがなくても
構わない。

出来るだけ背筋を伸ばして居続けようと思うの。
そうすれば、
あの時間が単なる夢のようなうつろいやすいものにならないと思うから。
だって、それが例えどうしようもなく現実離れしたものだったとしても、
私にとっては深く揺るぎない、現実以上のきらめきを湛えた世界だったんだ。







BGM:おだいじに/椎名林檎
音楽を聴きながら文章を書くとどうしようもなくセンチメンタルになるという実例。
昔のような回路のつなげ方を久々に試してみたけど、
やっぱり今の私には少しそぐわなくて、
人間って着実に変わっていくんだなって少し寂しくなってしまった。
でもそれってたぶん、悪いことじゃないんだよね。きっと。

Trackback

Trackback URL
http://camellia999.blog84.fc2.com/tb.php/58-00c50dc3

Comment

Comment Form
公開設定

Proflie
  • Author:つばき
  • 新都社「文藝新都」で作品を公開してます。
    ○skype/camellia_999
    ○twitter/_cammelia
Twitter
recent entries
comment
archives
links
このブログをリンクに追加する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。